音がつながる！リエゾンの「連結」をマスターして自然な英語発音へ ― 発音評定AI SeePhony®で“つながり方”を見える化
フォニー
英語に精通する発音記号のスペシャリスト。
発音評定AI「SeePhony®」のことも熟知。
ハツネ
英語の発音学習を始めたばかりの初心者。
英語練習アプリをつくろうと思っている。
デモ＆無料体験
本題に入る前にひとつお知らせ！発音評定AIが無料でブラウザアプリで試せるよ。マイクに向かって単語やフレーズを読むと、その場で発音採点してくれるから、練習の起点にぴったり。まずは触って、今日の学びをすぐ体感してみてね。
参考リンク：
英語発音を採点できる無料ブラウザアプリ
はい！今回のフォニーさんのお話を最後まで聞いたら、そのまますぐ試してみますね！
今日はリエゾンの「連結（Linking）」について話しましょうか。内容的にはこんな感じでいこう。
① 子音から母音へのつながり
② 母音同士のつながり
③ rのつながり
④ ə（schwa）を使ったつながり
① 子音から母音へのつながり
② 母音同士のつながり
③ rのつながり
④ ə（schwa）を使ったつながり
了解です。リエゾンも「同化」「脱落」と学んできたので、いよいよ最後の「連結」ですね。しっかり聞きます！
①子音から母音へのつながり
じゃあまずは基本のパターンから。単語同士を「息を止めずに送り出す」感じで言うよ。
わかりやすい例は、 “pick it up” /pɪk ɪt ʌp/ → [pɪkɪt ʌp] だね。
わかりやすい例は、 “pick it up” /pɪk ɪt ʌp/ → [pɪkɪt ʌp] だね。
なるほど、語末で一回止めず、流れで発音する感じですね。
そう。一定のテンポで一息のままつなげると自然になるよ。
ほかには “feel it”[fiːɫ ɪt] → [fiːɫɪt]とかもあるね。Lの部分はどちらも変化せずにダークLの発音記号にはなってるけど、若干ライトLっぽいニュアンスを持つんだ。ダークLとライトLは前に解説したから良かったら読んでみてね。
ほかには “feel it”[fiːɫ ɪt] → [fiːɫɪt]とかもあるね。Lの部分はどちらも変化せずにダークLの発音記号にはなってるけど、若干ライトLっぽいニュアンスを持つんだ。ダークLとライトLは前に解説したから良かったら読んでみてね。
②母音同士のつながり
これは少しだけ変化があるからよく聞いておいてね。
“see it” /siː ɪt/は、普通に考えるとくっついて /siːɪt/ になるんだけど、 eとiを繋ぐと言いづらいから、間に /j/ を挟んで橋渡ししてあげるんだ。
つまり/siːjɪt/が正解だね。ちょっと言いやすくなるでしょ？
“see it” /siː ɪt/は、普通に考えるとくっついて /siːɪt/ になるんだけど、 eとiを繋ぐと言いづらいから、間に /j/ を挟んで橋渡ししてあげるんだ。
つまり/siːjɪt/が正解だね。ちょっと言いやすくなるでしょ？
お～確かに！省略するんじゃなくてプラスすることでも滑らかになるんですね…！
その感覚でOK。
同じように”go out”なら /w/ が橋渡し役になって、 [ɡoʊ aʊt]→ [ɡoʊwaʊt]となるんだ。
同じように”go out”なら /w/ が橋渡し役になって、 [ɡoʊ aʊt]→ [ɡoʊwaʊt]となるんだ。
wのパターンもあるんですね。覚えておきます！
となると、”I agree” は [aɪjəˈɡriː]みたいな感じですか？
となると、”I agree” は [aɪjəˈɡriː]みたいな感じですか？
そうそう、わかってきたね。
③rのつながり
たとえば”far away”/[fɑːrəˈweɪ]/
2つの音を直接つなぐと「ファーアウェイ」という感じでちょっと衝突してしまうけど、軽く r を入れると滑らかになるんだ。
記号で言うと [fɑːrəˈweɪ]で、特に変化はないんだけど、発音するときは r をしっかり意識するんだ。
2つの音を直接つなぐと「ファーアウェイ」という感じでちょっと衝突してしまうけど、軽く r を入れると滑らかになるんだ。
記号で言うと [fɑːrəˈweɪ]で、特に変化はないんだけど、発音するときは r をしっかり意識するんだ。
「r」を意識してくっつけると、たしかに音の流れがやさしく聞こえますね。
強く「アー」って伸ばすより、軽く「ファラウェイ」くらいが自然ですね。
強く「アー」って伸ばすより、軽く「ファラウェイ」くらいが自然ですね。
そうそう。その「軽く」が大事。
r は舌先を浮かせて、どこにも触れずにカーブを描く感じ。
r は舌先を浮かせて、どこにも触れずにカーブを描く感じ。
なるほど。/j/ や /w/ もやさしくでしたけど、r も柔らかくて短い橋渡し役なんですね。
その通り！ “idea of” /aɪˈdɪə əv/も同じ。
/aɪˈdɪə əv/ のままだと「アイディア アブ」みたいに間が空くけど、
軽く r を添えると [aɪˈdɪərəv]になって「アイディアラヴ」と一息で言えるよ。
/aɪˈdɪə əv/ のままだと「アイディア アブ」みたいに間が空くけど、
軽く r を添えると [aɪˈdɪərəv]になって「アイディアラヴ」と一息で言えるよ。
ほんとだ、間がなくなって自然です！
r は母音の間をなめらかにする役目がありますね。
r は母音の間をなめらかにする役目がありますね。
そう。英語では母音が続くときに「r」を入れることを Rリンキングと呼んだりするね。
④ ə（schwa）を使ったつながり
/ə/（schwa）は英語でよく使われる「軽い母音」だね。
はっきり発音する代わりに、ふっと力を抜いて滑らかに次の音へつなぐ役割も持つよ。
例えば at a time → [ətə taɪm]。 at も a も短く、息を止めずに流すのがコツ。
はっきり発音する代わりに、ふっと力を抜いて滑らかに次の音へつなぐ役割も持つよ。
例えば at a time → [ətə taɪm]。 at も a も短く、息を止めずに流すのがコツ。
なるほど。「アット ア タイム」じゃなくて、「アタタイム」みたいな感じですね。
そうそう。次は and a half。
→ [ənə hæf]。
「アンダ ハーフ」ではなく、「アナハーフ」と一息でつなぐと自然だよ。
ほんとだ、短く軽く言うとテンポが良くなりますね。なんだか発音がうまくなった感じがでます！
/ə/ は音を消すんじゃなくて、弱くして流れを保つんですね。
その通り。
「短く・軽く・止めずに」が基本だね。
「短く・軽く・止めずに」が基本だね。
つまり /ə/ は、橋というより「クッション」って感じですね。
それはいい表現かもしれませんね！ /j/ や /w/ が“橋”なら、 /ə/ は“間をやわらげるクッション”。
どちらも大事なのは「止めない」こと。息を自然につなげば、発音もリズムも格段にスムーズになるよ！
まとめ
連結のポイントはたったひとつ――単語の切れ目で息を止めないこと。
音がぶつかりそうなら、小さな橋（/j/・/w/・r）か、軽いクッション（/ə/）で最小限なめらかに整える。
そんな連結の発音もSeePhony®なら客観的に評価が可能です。