SeePhonyで見える日本人の「母音挿入」！クリスマスソングにも母音挿入がたくさん！
フォニー
英語に精通する発音記号のスペシャリスト。
発音評定AI「SeePhony®」のことも熟知。
ハツネ
英語の発音学習を始めたばかりの初心者。
英語練習アプリをつくろうと思っている。
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SeePhonyで見える日本人の「母音挿入」！クリスマスソングにも母音挿入がたくさん！
クリスマスシーズンになると、街で海外アーティストの曲が流れてきますよね。
私もつい口ずさむんですけど、英語の歌詞をそのまま真似しているはずなのに、
なぜか発音がカタカナっぽくなってしまうのが気になっています。
それは多くの日本人が無意識にやってしまう「母音挿入」が原因だね。
特にクリスマスソングは、語末子音が多くて、日本語の発音感覚が出やすいんだ。
クリスマスソングで目立つ「o」の母音挿入
たとえば、Wham! の “Last Christmas” を歌うと、
last をどうしても「ラスト」って言ってしまいます。
英語としては違うって分かっているんですけど、自然にそうなっちゃうんです。
それはすごく典型的なパターンだよ。
last は本来 læst で、
語末の t で止まる単語。
でも日本語では語末子音で終われないから、
無意識に o を足して「ラスト」になる。
なるほど……「ラスト」って、完全にカタカナの形ですよね。
同じ感じで want も「ウォント」になってしまいます。
そう。マライア・キャリー の
“I don’t want a lot for Christmas”
でも、want の最後が t で終わるはずなのに、
日本人は wanto と言いやすい。
これは「母音を適当に足している」わけじゃなく、
日本語として自然な終わり方を選んでいる結果なんだ。
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母音挿入とは何か？日本語の音の仕組みから見る
でも、どうして日本語だと、こんなに自然に母音を足してしまうんでしょうか？
ただの癖というより、もっと根本的な理由がありそうですよね。
その通り。日本語は基本的に「子音＋母音」で音が構成されている言語なんだ。
だから子音だけで終わる音が来ると、
発音しやすい形に整えるために母音を挿入してしまう。
これを音の研究では「母音挿入」と呼ぶよ。
日本人が気づきにくい ə の母音挿入
さっきの「ラスト」や「ウォント」は自分でも分かりやすいんですけど、
もっと気づきにくい母音挿入もあるんですか？
あるよ。それが曖昧母音の ə。
これは音が弱すぎて、本人は「何も足していないつもり」でも、
実際には入ってしまっていることが多い。
具体的には、どんな単語で起きやすいんでしょうか？
たとえば desk、text、film、help みたいな単語だね。
語末や子音のかたまりで、ほんの一瞬 ə が混ざって、
「デスəク」「ヘルəプ」
みたいな発音になりやすい。
あっ……それ、完全にやってます。
自分では止めているつもりなのに、後から聞くと何か入ってる感じがします。
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母音を「足さない」より、子音で「止める」
大事なのは「母音を出さない」と考えるより、
語末の t や k、
p で音を止める感覚を作ること。
それができると、o も ə も入りにくくなるよ。
まとめ：母音挿入を理解すれば、歌も英語も変わる
日本人が英語で母音を足してしまうのは、発音が下手だからではなく、
日本語の音の構造に忠実だからこそ起きる自然な現象です。
クリスマスソングのような歌詞にあるような、日本語として馴染みがあるような単語では、
o の母音挿入が目立ちやすく、
日常単語では気づきにくい ə が混ざりやすい。
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