/ə/と/əː/って何が違うの?――「曖昧母音の入門会話」| 発音評定SeePhony®の無料体験でしっかり理解

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/ə/と/əː/って何が違うの?――「曖昧母音の入門会話」| 発音評定SeePhony®の無料体験でしっかり理解

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フォニー

英語に精通する発音記号のスペシャリスト。
発音評定AI「SeePhony®」のことも熟知。

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ハツネ

英語の発音学習を始めたばかりの初心者。
英語練習アプリをつくろうと思っている。

デモ&無料体験
Phony
本題に入る前にひとつお知らせ!発音評定AIが無料でブラウザアプリで試せるよ。マイクに向かって単語やフレーズを読むと、その場で発音採点してくれるから、練習の起点にぴったり。まずは触って、今日の学びをすぐ体感してみてね。
Hatsune
はい!今回のフォニーさんのお話を最後まで聞いたら、そのまますぐ試してみますね!
Phony
デモをやってみて気になったら、気軽に問い合わせてみるといいよ。SeePhony®は日本法人が開発・運用しているから、安心して日本語で相談できるよ。
参考リンク: 英語発音評定AI SeePhony®

見た目がそっくりな /ə/ と /əː/

Hatsune
フォニーさん、今日はぜひ /ə/ のことを教えてほしいんです。 「曖昧母音」って呼ばれるのはなんとなく知っているんですけど、 実際どう曖昧なのかよく分からなくて…。 それに /əː/ も見た目が似ているので、 いつも頭の中がこんがらがっちゃうんですよね。
Phony
めちゃくちゃ良いところに気づいてるね。 この2つは、教える側から見ても混ざりやすいペアなんだ。

ちょっとだけ専門っぽい話をすると、IPA ではこの長い方を /ɜː/ と書くことが多くて、 Jones式では /əː/ と書くことが多い。 この記事では、この先は Jones式の /əː/ にそろえて話していくね。

ざっくり言うと、/ə/ は「小さく弱く、すぐ終わる母音」、 /əː/ は「しっかり長く、はっきり聞こえる母音」だと思っておくといいよ。
Hatsune
なるほど…。 どっちも似た見た目だから、 「なんとなく同じような音かな」と思っていたんですけど、 強さとか長さが全然違うんですね。 記号だけ見ていると、その違いがぜんぜん伝わってこなかったです。
Phony
そう思うよね。そこで、ちょっと時事ネタを使ってイメージしてみようか。
2025年11月14日に大谷翔平選手がナ・リーグMVPを取ったときのインタビューで、日本語でこんな感じのことを言っていたよね。

ワールドシリーズで勝てたことが、まず一番素晴らしい出来事でした。

これを自然な英語にすると、たとえば
“Winning the World Series was the most special thing for me.”
という言い方になる。ここにも、/ ə / と / əː / の両方が出てくるんだ。
Hatsune
この文に /ə/ と /əː/ が入っているんですね…!
どの部分がそれなのか、具体的に知りたいです。
Phony
たとえば “the” は弱く読むと /ðə/ になるし、
“was” も弱く読むと /wəz/ みたいに小さな /ə/ を使うことが多い。
逆に “World” は中心の母音が /wəːld/ で、しっかり長さを感じる /əː/ が入っている。

この文だけでも「弱い /ə/」と「どっしりした /əː/」を両方味わえるんだ。
Hatsune
なるほど…!
“the” や “was” のように一瞬で流れる音と、
“World” のようにしっかり真ん中で存在感が出る音、
その違いがすごく分かりやすいです。大谷選手のコメントが例に出ると、急に身近に感じますね!

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/ə/ ― ちょっとだけ口を開けて「力を抜く音」

Phony
まずは /ə/ から、落ち着いて整理してみよう。 /ə/ はよく「曖昧母音」と呼ばれるけれど、 一番のポイントは「とにかく力を抜いて、短く発音する」というところなんだ。

たとえば “about” は /əˈbaʊt/、 “sofa” は /ˈsəʊfə/ のように書ける。 /ə/ のところは、口の力をふっと抜いて、すぐに次の音へ滑っていくイメージだね。
Hatsune
なるほど…。 いままで「ア」や「オ」で代用してたところを、 一瞬だけ弱く言う、みたいな感じでしょうか。 /ə/ の場所で日本語っぽくはっきり口を動かしてしまうと、 たしかに全部同じリズムになってしまいそうです。
Phony
まさにそれ。 日本語のカタカナで “sofa” と書くと「ソーファー」になりがちだけど、 英語の /ˈsəʊfə/ では、最後はスッと消えるように終わる。 ここを長く言いすぎると、「日本語っぽい英語」の感じになってしまうんだ。
Hatsune
たしかに、日本語だと語尾を伸ばすことが多いから、 そこをそのまま英語に持ち込んじゃっていたのかもしれません。 「ここは小さくていいんだよ」と言われると、 ちょっと気持ちが楽になりますね。
Phony
英語でよくある現象として、「アクセントの位置が変わると、同じ綴りでも母音が弱くなって ə に変わる」というのがあるんだ。

分かりやすい例が “photograph” と “photography”。
photograph → /ˈftəgræf/
photography → /fəˈtɒgrəfi/

見てのとおり、
“photograph” の “pho-” は /f/ で強くはっきりした母音。
一方で、
“photography” の “pho-” は /fə/ に弱く変化する。

同じ “pho-” でも、アクセントの位置が変わるだけで
→ 強い *foʊ*(/f/) が
→ 弱い *fə* (/fə/) に変わるんだ。

さらに “-graph / -gra-” の部分も、
photograph → /græ/(強い)
photography → /grə/(弱い)

こうやって並べて見ると、英語ではアクセントが移動すると、
強かった母音がそのまま弱くつぶれて ə になる というのが、すごくよく分かるよね。
Hatsune
なるほど…!
綴りが同じでも、アクセントの位置で音が変わるって面白いですね!

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/əː/ ― 単語の「真ん中でどっしり構える音」

Phony
次は、もう一方の /əː/ を見てみよう。 さっきちらっと話したように、 “first”、“world”、“girl” なんかで出てくる、あのどっしりした母音だね。 大谷選手の例だと、“first and foremost” の “first” がまさにこれだよ。
Hatsune
たしかに、“first” はすごく落ち着いた長さで発音されているイメージがあります。 さっきの “the” や “to” の /ə/ とは、 音の存在感がぜんぜん違いますね。 口の形も、もう少ししっかり作る感じでしょうか?
Phony
うん、/ə/ よりは少ししっかり構える感じだね。 でも極端に大きく開けるわけではなくて、 「ちょっとだけ重心を落として、長めにキープする」というイメージ。 この /əː/ が単語の真ん中でどっしりしてくれるおかげで、 その単語が何なのか聞き取りやすくなる、という役割があるんだ。
Hatsune
なるほど…。 じゃあ、この /əː/ を短くしてしまったり、 別の母音に変えちゃったりすると、 単語そのものが分かりづらくなってしまう、ということですか? たとえば “first” が “fast” に近くなっちゃう、みたいな。
Phony
その通り。 “first” の /fəːst/ が /fæst/ みたいに聞こえると、「あれ、今何て言った?」と相手が一瞬迷う可能性がある。 /ə/ は多少変わっても文脈でごまかせることが多いけれど、 /əː/ のほうは、単語の「柱」になることが多いから、 できるだけ大事に発音したい音なんだ。
Hatsune
「つぶしていい /ə/」「つぶしちゃダメな /əː/」 みたいに覚えると、強弱のイメージがわかりやすいですね。 単語練習をするときは、/əː/ が中心にある単語を集中的に練習して、 そこだけはしっかり発音する、というトレーニングもよさそうです。
Phony
とても良いアイデアだね。 “first”“world”“girl”“early” みたいな単語を並べて、 /əː/ のところだけを意識して伸ばす練習をすると、 口と耳の両方がだんだん慣れてくる。 その上で、さっきの大谷選手の英文のように、 文の中で /ə/ と /əː/ を使い分けてみると、違いがよく分かるはずだよ。
Hatsune
まずは単語でしっかり土台を作ってから、 文の中で実践していく感じですね。 そのときに、録音して聞き返したり、 発音を採点してくれるツールに頼ったりすると、 自分では気づけないクセにも気づけそうだなと思いました。

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アプリ開発者が、/ə/と/əː/をどう活かすか

Phony
ここまでの話を、少し「教える側・作る側」の目線でまとめてみようか。 もしハツネさんみたいに発音アプリを作りたいなら、 /ə/ と /əː/ は「ちゃんと押さえておきたい母音のセット」なんだ。 学習者にとっても、先生にとっても、 ここが分かると英語の音の世界がかなりクリアになるからね。
Hatsune
たしかに、自分自身がここで悩んでいるので、 アプリを作るときも「曖昧母音をちゃんと練習できる」ことは大事にしたいと思いました。 単語だけじゃなくて、大谷選手みたいなコメントの一文で、 /ə/ と /əː/ の強弱を練習できるコーナーとか作ったら、楽しそうですよね。
Phony
いいね、それ!
先生の立場からすると、 「このクラスは /ə/ が強くなりがちだな」とか 「/əː/ を全部同じような音で言ってしまう生徒が多いな」といった傾向が分かると、 授業でどこを丁寧に説明するべきかが決めやすくなる。 そのためには、発音をただ良い・悪いと丸つけするだけじゃなくて、 「どの音でつまずいているか」まで見えたほうがうれしいよね。
Hatsune
なるほど…。 でも、そこまで細かく判断してくれる仕組みをゼロから作るのは、正直かなりハードルが高そうです。
音声認識もいるし、発音記号ごとの評価もいるし、 自分一人で全部作るのはちょっと現実的じゃないなと感じてきました。
Phony
そこで役に立つのが、ぼくたちが作っている発音評定エンジンの SeePhony®なんだ。 これはアプリそのものではなくて、いま話してきたような「発音を聞いて評価する部分」だけを担う心臓部のような存在。 /ə/ や /əː/ のような母音も、聞き分けられるように設計してあるんだよ。
Hatsune
なるほど…。
じゃあ私みたいに「発音アプリを作りたい人」は、 自分で仕組みを一から作るというより、SeePhony®のような発音を評価するシステムを呼び出して、結果をどう見せるか、どう練習させるかに集中すればいい、というイメージですね。
Phony
その通り!
結果を見やすく設計してあげれば「どの音でつまずいているか」が一目で分かるようになるし、少しずつ上達を実感できる。 今日話してきた /ə/ や /əː/ の違いを、 そのまま「見える化」してあげられるわけだね。
Hatsune
曖昧母音をわかりやすく勉強したいなら、発音を細かく見てくれる評価システムは必須なんだな~と感じました。 /ə/ と /əː/ のようなややこしいところほど、 AIに手伝ってもらえると助かりますよね。

まとめ

今回は、曖昧母音 /ə/ と、 それによく似た /əː/ について、整理しました。

「小さく力を抜く /ə/」と 「しっかり聞かせる /əː/」の違いが分かると、 英語のリズムや聞こえ方がぐっとクリアになります。

もし、この記事で話してきたような /ə/ と /əː/ の使い分けを、自社のアプリや学校・塾の教材の中で 「自動でチェックしてあげたい」「画面上にわかりやすく見せたい」と考えているなら、 英語発音を発音記号ごとに評価できる発音評定エンジンが必要になります。

私たちの提供するSeePhony®は、 まさにそのためのエンジンとして設計されています。 発音記号ごとに判定できるので、 /ə/ と /əː/ のような差も見逃さずにフィードバックできますので、まずはSeePhony®を検討してみてください。

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